2006年 08月 26日
兄に恋した幼い頃 |
兄がいて「女として」良かったと思う事。
それは男に幻想を持たなくなった事だ。
私の兄は、私より6歳年上である。私や姉や父とは違い、非常にまともである。
人当たりもいいし、空気も読める。それなりに楽しい大学生活を送り、
きちんと結婚して二児の父だ。だいたいいつも人の真ん中にいて、雰囲気を盛り上げ、つまらない場でも自分からみんなを巻き込んで楽しんでいた。
私などは退屈な場では一人空想でもしてニヤリと笑ってしまうタイプだ。
同じ兄妹なのに、ここまで違うかと思うくらいだが、ひとまずそんな兄だ。
小さい頃(小学校低学年ぐらいまで)、兄は私のヒーローだった。
ずばり初恋の人である。運動神経がよくて、運動会の応援団をやるような兄がかっこよかったし、たまに遊んでもらうのが何よりも嬉しかった。
それこそ犬のようにシッポ振ってついていった。目がハートだったろう。
私はここで、いわゆる女の子の「理想を相手に重ね合わせて好きになる」と言う行為を代行できた気がする。
家族だから勿論非道なこともされる。
私がテレビを見てると無言でチャンネルを変えて何食わぬ顔をするし、
「93、コーヒー」と言われて従わないと脅される。
機嫌が悪いと当たり前に無視されるし、もっと機嫌が悪いと怒鳴られる。
なぜが保護者面して、大学生の私に「早く寝ろ!」と命令する。
もっと小さい頃は「プロレスやろうぜ」と言っては私を殴る蹴るして、泣かせ、
私の大事にしているぬいぐるみをいじめ、それでも私が自分を好きな事を
知っているのがまたズルい。
そんなこんなで他人にはありえないぐらいに容赦なく、男の身勝手さ、
優しさの裏にあるもの(だいたいにおいて単なる気まぐれ)を全身にあびた。
そしてまたテレビを見ている兄が「うわぁ、すげぇブサイク」と女のタレントを見て言うのを何度も聞いた。「お前、鬼デブい」と言われたこともある。
「顔が悪い(と思う)女にはここまで酷いことが言えるのか」とショックを受け、
それと同時に兄がメロメロになる女性タレント(古くは南野陽子に始まり、元祖きれいなお姉さん、そしてなんと鈴木亜美)はたしかに可愛いと思うが
単なる兄のタイプであることがわかった。
そういう事が非常にためになった。と、今なら思う。
単なる気まぐれ的な優しさを勘違いする事もなく、男と言う生き物を女の価値観でひとくくりに考えるのは損だと知り、美しくないと思ったものに対する男の非道さを知り、だがしかし「美しい」の基準は人それぞれで、自分が気に入ったものにはとてもけなげな愛情を注いだりもする。
と言う男性性。
でも何よりも良かったと思うのは、「理想を重ねる恋」を早いうちに体験できて、そしてそれが間違いだったと早々に気づかせてくれた事だ。
女の姉妹だけの子は以外と男の汚い部分を知らない子が多い。
そして男に理想を重ね合わせて恋をし、うまくいけば「お姫様みたな幻想を女に重ね合わせる男」と出会い幸せになる。
って、これはこれでいいじゃん!
まあいいや。とにかく私はこの点について兄に非常に感謝している。
お兄ちゃんありがとう!!(ピカピカの笑顔で)
それは男に幻想を持たなくなった事だ。
私の兄は、私より6歳年上である。私や姉や父とは違い、非常にまともである。
人当たりもいいし、空気も読める。それなりに楽しい大学生活を送り、
きちんと結婚して二児の父だ。だいたいいつも人の真ん中にいて、雰囲気を盛り上げ、つまらない場でも自分からみんなを巻き込んで楽しんでいた。
私などは退屈な場では一人空想でもしてニヤリと笑ってしまうタイプだ。
同じ兄妹なのに、ここまで違うかと思うくらいだが、ひとまずそんな兄だ。
小さい頃(小学校低学年ぐらいまで)、兄は私のヒーローだった。
ずばり初恋の人である。運動神経がよくて、運動会の応援団をやるような兄がかっこよかったし、たまに遊んでもらうのが何よりも嬉しかった。
それこそ犬のようにシッポ振ってついていった。目がハートだったろう。
私はここで、いわゆる女の子の「理想を相手に重ね合わせて好きになる」と言う行為を代行できた気がする。
家族だから勿論非道なこともされる。
私がテレビを見てると無言でチャンネルを変えて何食わぬ顔をするし、
「93、コーヒー」と言われて従わないと脅される。
機嫌が悪いと当たり前に無視されるし、もっと機嫌が悪いと怒鳴られる。
なぜが保護者面して、大学生の私に「早く寝ろ!」と命令する。
もっと小さい頃は「プロレスやろうぜ」と言っては私を殴る蹴るして、泣かせ、
私の大事にしているぬいぐるみをいじめ、それでも私が自分を好きな事を
知っているのがまたズルい。
そんなこんなで他人にはありえないぐらいに容赦なく、男の身勝手さ、
優しさの裏にあるもの(だいたいにおいて単なる気まぐれ)を全身にあびた。
そしてまたテレビを見ている兄が「うわぁ、すげぇブサイク」と女のタレントを見て言うのを何度も聞いた。「お前、鬼デブい」と言われたこともある。
「顔が悪い(と思う)女にはここまで酷いことが言えるのか」とショックを受け、
それと同時に兄がメロメロになる女性タレント(古くは南野陽子に始まり、元祖きれいなお姉さん、そしてなんと鈴木亜美)はたしかに可愛いと思うが
単なる兄のタイプであることがわかった。
そういう事が非常にためになった。と、今なら思う。
単なる気まぐれ的な優しさを勘違いする事もなく、男と言う生き物を女の価値観でひとくくりに考えるのは損だと知り、美しくないと思ったものに対する男の非道さを知り、だがしかし「美しい」の基準は人それぞれで、自分が気に入ったものにはとてもけなげな愛情を注いだりもする。
と言う男性性。
でも何よりも良かったと思うのは、「理想を重ねる恋」を早いうちに体験できて、そしてそれが間違いだったと早々に気づかせてくれた事だ。
女の姉妹だけの子は以外と男の汚い部分を知らない子が多い。
そして男に理想を重ね合わせて恋をし、うまくいけば「お姫様みたな幻想を女に重ね合わせる男」と出会い幸せになる。
って、これはこれでいいじゃん!
まあいいや。とにかく私はこの点について兄に非常に感謝している。
お兄ちゃんありがとう!!(ピカピカの笑顔で)
by 93-69_show
| 2006-08-26 15:50
| Love